プログラム
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日程表
プログラム
演題一覧
会長講演
心身医学のダイナミズム:臨床の知と病態最前線
- 座長:
- 太田龍朗(名古屋第一赤十字病院 心療相談センター長)
- 演者:
- 金子 宏(星ヶ丘マタニティ病院心療内科)
特別講演
1.日本医学会総会について:その歴史と使命
- 座長:
- 久保 千春(九州大学総長)
- 演者:
- 齋藤 英彦(第30回日本医学会総会2019中部会頭・名古屋医療センター名誉院長・名古屋大学名誉教授)
2.トヨタのものづくり、人づくり
- 座長:
- 金子 宏(星ヶ丘マタニティ病院心療内科)
- 演者:
- 張 富士夫(トヨタ自動車株式会社相談役)
招聘講演
1.Stress and brain-gut interactions: role of corticotropin releasing factor signaling
- 演者:
- Yvette Taché(Professor of Medicine, David Geffen School of Medicine at UCLA)
2.Stress, Corticotropin Releasing Factor, and Gut
- 演者:
- Hyojin Park(Professor of Medicine, Gangnam Severance Hospital, Yonsei University)
教育講演
1.複雑性PTSDへの簡易トラウマ処理による治療
- 演者:
- 杉山登志郎(福井大学子どものこころの発達研究センター)
2.大人の発達障害と精神疾患の鑑別と合併
- 演者:
- 宮岡 等(北里大学医学部精神科)
3.視床下部オキシトシンと統合医療
- 演者:
- 高橋 徳(ウイスコンシン医科大学、クリニック徳)
4.事例研究というパラダイム
- 演者:
- 齋藤 清二(立命館大学総合心理学部)
5.心身医学と健康格差社会
- 演者:
- 近藤 克則(千葉大学 予防医学センター 社会予防医学研究部門)
6.心身医療とマインドフルネス
- 演者:
- 熊野 宏昭(早稲田大学人間科学学術院)
7.精神科医の寝技と立ち技
- 演者:
- 兼本 浩祐(愛知医科大学精神医学講座)
8.総合診療医が心身症患者を診るときに必要な医療面接-日本のエビデンスに基づいて-
- 演者:
- 竹村 洋典(三重大学大学院医学系研究科家庭医療学)
9.抑うつ的な妊産婦の心を理解し、対応する-産後うつ予防健診実施を踏まえて
- 演者:
- 尾崎 紀夫(名古屋大学大学院医学系研究科 精神医学・親と子どもの心療学分野)
10.摂食障害治療の基本姿勢 痩せすぎモデル禁止法に向けて
- 演者:
- 永田 利彦(なんば・ながたメンタルクリニック)
企画シンポジウム
1.機能性消化管障害:臨床の知と病態最前線
- 座長:
- 福土 審(東北大学 行動医学・病院心療内科)
- 神谷 武(名古屋市立大学 次世代医療開発学・病院臨床研究開発支援センター)
企画のねらい
機能性消化管障害は機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群が代表的疾病である。これは、多くの類似病態と関連病態を伴い、心身症、機能性身体症候群、脳腸相関病、 腸内細菌関連疾患のいずれにもあてはまり、21世紀の医療のハブ障害に位置づけられる。機能性消化管障害の先端の病態生理と新規治療法を理解すれば、ストレス関連疾患全般に共通する原理が得られると期待される。
2.バイオフィードバック/ニューロフィードバックの臨床応用
- 座長:
- 榊原 雅人(愛知学院大学心身科学部)
企画のねらい
最近のバイオフィードバック/ニューロフィードバックのトピックを紹介しながら、臨床的応用の実際を知る機会を提供する。今回、韓国からニューロフィードバック臨床家を迎え、韓国・日本におけるニューロフィードバック治療の特徴についても紹介する。日本のバイオフィードバックおよびニューロフィードバック療法の今後の展開について具体的に討論する。
3.大人の発達障害:臨床の知と病態最前線
- 座長:
- 岡本 百合(広島大学保健管理センター)
- 大崎 園生(愛知淑徳大学心理学部心理学科)
企画のねらい
近年、乳幼児健診や小中学校時代には問題とされず、大学あるいは職場で不適応が顕在化し、その段階で発達障害と診断されるケースが臨床の場で問題となっている。本シンポジウムでは、このような大人の発達障害に焦点を当てる。脳科学からみた病態に関する最新の知見に加え、発達障害特性をもつ大学生の実態と修学・就職支援の取り組み、職場での適応や定着を目指す就労支援の在り方等について話題提供し、討論することとする。
4.過敏性腸症候群の子どもから大人まで~移行期医療と発達障害~
- 座長:
- 土生川千珠(国立病院機構南和歌山医療センター小児アレルギー科)
- 遠藤 由香(東北大学病院心療内科)
企画のねらい
過敏性腸症候群の子どもたちは、人生の早い時期から長年繰り返される腹痛に苦しみ、「腹部症状にこだわり」ながら、成人へと成長することを強いられている。
発達障害の子どもたちも成人まで、長期にわたり症状は継続するため医療者も丁寧な配慮が必要である。繰り返される「生きるためのストレス」は、子どもたちの成長に影響を与えないだろうか。子どもたちが自立した成人として、充実した人生をおくれるような添そう医療を考えたい。
事例研究
1.摂食障害事例
- 企画:
- 井口 敏之(星ヶ丘マタニティ病院小児科)
企画のねらい
神経性やせ症の治療は各科で行われているが、難渋することも多い。今回高校生事例を小児科・心療内科・精神科からそれぞれに上げていただき、その共通点や相違点、それぞれの施設での具体的な工夫などから実際の治療のコツを参加者と一緒に学びたい。
2.イレウス事例・過敏性腸症候群事例(催眠療法)
- 企画:
- 福井 義一(甲南大学 文学部人間科学科)
企画のねらい
催眠は、我が国では不当に評価が低いが、ヒステリー全盛の時代から心身医学領域で積極的に活用されてきた歴史がある。最近では、特に機能性消化管疾患に対して再現性のあるエビデンスが蓄積されているにもかかわらず、患者が催眠療法を受けられる資源や機会は限定されている。今回は、参加者に催眠の原理とその有用性を理解してもらうために、IBSとイレウスに催眠を適用した事例を紹介し、さらに簡単な催眠技法をレクチャーする。
3.発達障害事例(就学支援)
- 企画:
- 村瀬 聡美(心療内科・内科リエゾンメディカル丸の内)
企画のねらい
我が国における1歳半健診、3歳児健診は、障害が中等度以上の発達障害児の早期発見ならびに早期療育への導入において一定の成果を上げてきた。一方、近年高等教育や就労の場で軽度発達障害者の問題がクローズアップされている。本事例研究では、愛知県蟹江町で実施されている5歳児健診の実態を症例により報告する。加えてレクチャーを通じてこれまでに得られた成果、今後の課題についても知見を深めることとする。
4.周産期事例
- 企画:
- 相良 洋子(さがらレディースクリニック)
企画のねらい
摂食障害は若年で発症し、慢性に経過することも多い心身症の代表的疾患であり、患者の90%は女性と言われている。産婦人科では、思春期の無月経から始まり、結婚・妊娠・出産・育児という女性特有のライフイベントを通して患者と関わることになるが、その時々での患者の希望にどのように対応すべきかは大変難しい問題である。今回の事例検討では、長い間この患者と寄り添ってきた産婦人科医の経過報告をもとに、AN症例の人生をどのようにサポートしたらよいのかを考えてみたい。
シンポジウム
1.摂食障害治療における学校との連携(公募)
- 座長:
- 髙宮 静男(たかみやこころのクリニック)
- 磯部 昌憲(京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座)
企画のねらい
心身医学の分野で、学校との連携は非常に重要だが、なされているところは少ない。特に、摂食障害において、学校との連携はダイナミックな活動が期待され、臨床の工夫も大きい。臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
2.心身医学とフィールド医学-生態学的視点から健康長寿を探る(公募)
- 座長:
- 石川 元直(東京女子医科大学東医療センター内科)
- 辻内 琢也(早稲田大学人間科学学術院・健康福祉科学科・健康生命医科学研究領域)
企画のねらい
世界一の超高齢社会が進む日本は、医療・介護分野で技術・制度の革新をめざしているが、高齢者を支えるサポートシステムがいまだ十分でなく、家族からも社会からも手を差し伸べられず、見捨てられる高齢者も多い。豊かな老後には、人と人とのつながりも重要である。このつながりは、都市部では希薄となっているが、アジアの伝統社会には今も見出すことができる。各地域でのフィールドワークから得られた「豊かな老い」をつくるためのヒントとなる臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
3.心身医学のダイナミズム―7 holy disease研究からみた進歩と課題―(公募)
- 座長:
- 末松 弘行(名古屋学芸大学名誉教授)
- 波夛 伴和(九州大学心療内科)
企画のねらい
1950年代にアレキサンダーによって提唱された古典的心身症である7 holy disease(甲状腺機能亢進症、本態性高血圧、消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、気管支喘息、関節リウマチ、神経性皮膚炎)研究の近年の知見を紹介することで、心身医学の進歩および今後の課題についてディスカッションする。臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
4.総合診療と心療内科の協働(公募)
- 座長:
- 吉内 一浩(東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学)
- 孫 大輔(東京大学医学部医学教育国際研究センター)
企画のねらい
総合診療/家庭医療<プライマリ・ケア>と心療内科は、近い存在であるが、お互い補完し合うことによってよりよい医療を提供できると思われる。本シンポジウムでは、家庭医療専門医、小児科医、心療内科医等による発表を通して、よりよい協働体制を模索することを目的とする。臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
5.睡眠医療が心身医学に貢献するために必要なダイナミズム(公募)
- 座長:
- 山寺 亘(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター精神神経科)
- 岡島 義(早稲田大学人間科学学術院)
企画のねらい
睡眠は、心身機能に大きな影響を及ぼし、睡眠障害の診断および治療に、心身医学的観点は不可欠である。睡眠学に立脚した医療(睡眠医学)は、学際的な広がりと均一的な集約を求められている。その鍵概念を「心身相関」に据えて、本シンポジウムを企画する。睡眠医療に従事する各職種(内科医、精神科医、臨床検査技師、臨床心理士、看護師など)から問題を提起し、テーマに関する議論を深めたい。
ワークショップ
1.人生の最終段階のケア(エンドオブライフ・ケア)に対し心身医学はどのような貢献ができるのか(公募)
- 座長:
- 小山 敦子(近畿大学心療内科学講座)
- 四宮 敏章(奈良県立医科大学附属病院緩和ケアセンター)
企画のねらい
超高齢多死時代を迎える2025年が迫ってきている。国は地域包括ケアシステムを掲げ、住み慣れた地域で自分らしく人生の最期まで過ごせることが、地域社会の目指すべき姿であると提唱している。人生の最終段階のケア(エンドオブライフ・ケア)の体制整備と質の向上という課題に対し、様々な団体、地域チームでの取り組みが始まっている。心身医学がこれらの課題に対しどのような貢献ができるのか、臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
2.森田療法の心身医療における実践(公募)
- 座長:
- 林 吉夫(林内科クリニック)
- 太田 大介(聖路加国際病院)
企画のねらい
森田療法は、本学会では最近4回連続して主題演題で取り上げられてきた。今回は、治療としてのスキルがより具体的に聴取者に伝わるように工夫し、森田療法をもっと身近な治療法、行ってみたいと思う治療法として受け止めてもらえるような機会としたい。既に森田療法を実践されている場合には、以上のような趣旨をご理解の上での臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
パネルディスカッション
1.ストレスと漢方 - 漢方薬の薬理作用とオキシトシンとの関係性
- 座長:
- 須藤 信行 先生(九州大学大学院医学研究院心身医学)
- 上原 聡 先生(上原内科クリニック 院長)
企画のねらい
ストレスに満ち溢れる現代社会では、うつ病などストレスに起因する病気が問題となっている。オキシトシンは視床下部において合成されるホルモンであり、出産・授乳に関与するだけなく、不安改善やストレス緩和など多彩な作用から注目を集めている。最近、漢方薬がオキシトシンを内因的に賦活することが示唆されている。本パネルディスカッションでは、ストレスと漢方、そして漢方薬とオキシトシンとの関係性について議論する。
2.新専門医制度世代の若手に心身医学のエッセンスをどう伝えどう評価するか(公募)
- 座長:
- 端詰 勝敬(東邦大学心療内科)
- 稲田 修士(東京大学心療内科)
企画のねらい
新専門医制度が実施され、各研修施設がカリキュラムの改変を必要としている。こうした時代の中で若い医師に心身医学のキモをどう伝えどう評価するのかを議論したい。臨床・研究成果が多く集まることを期待する。
企画講習会
1.心理査定・心理療法
- 企画:
- 古井 景(愛知淑徳大学心理学部)
前半:心身医学領域における心理査定所見の書き方
企画のねらい
心理職が厚生労働省、文部科学省の共同管轄としての国家資格となり、平成30年より公認心理師が誕生する。このことにより、医療領域で公認心理師の活躍の場が広がることと考えられる。今回、心身医学領域において、心理師(士)に心理査定の要請が増加することが予想される。心理査定の技能の向上を図ることを目標とする。
後半:リエゾン医療における心理師(士)の役割
企画のねらい
全人的、総合的な視点で診断治療に当たることが求められる中、医学的視点に加え臨床心理学的視点の必要性が高まっている。今後、益々、医療現場での公認心理師による専門的支援が求められることになると考えられる。連携医療に関わる心理師(士)としての役割を習得することを目標とする。
2.コ・メディカル ワークショップ(知っておきたい消化器心身症の基礎-心理師の資質向上のために-)
- 企画:
- 江花 昭一(神奈川大学保健管理センター)
- 松野 俊夫(日本大学医学部一般教育学系心理学分野)
企画のねらい
代表的消化器疾患を取り上げ、消化器の構造と機能、病態の理解及び心身相関の機序、代表的治療法などを通して、消化器疾患に対する知識の向上をはかる。心身医学領域の心理士として、消化器疾患の基礎知識の向上を図ることを目標とする。
3.DMORT(災害死亡者家族支援チーム)とは
- 企画:
- 村上 典子(神戸赤十字病院 心療内科)
- 演者:
- 北川 喜己(名古屋掖済会病院 救命救急センター)
企画のねらい
災害医療では一人でも多くの命を助けることが最大の使命となるが、近年災害の死亡者の家族に寄り添う「DMORT(災害死亡者家族支援チーム)」が注目されてきている。当企画では災害医療のエキスパートである北川医師からのトリアージなど災害医療についての講義、「一般社団法人日本DMORT」副理事長でもある村上医師からの講義で、DMORTについて学んでいただいた上で、ロールプレイなどの実演もとりいれた参加型の企画としたい。
自主シンポジウム
1.身体症状症および関連症群(身体表現性障害)の治療最前線
- 企画:
- 富永敏行(京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学)
企画のねらい
身体症状症および関連症群(Somatic Symptom and Related Disorders:SSRD)および身体表現性障害(Somatoform Disorders:SFD)は、心療内科、精神科で診療する機会は多い。近年、認知行動療法と薬物療法の両面で発展し、エビデンスも蓄積されつつある。
ただし、SSRD/SFDはわが国では等閑に付されており、その治療の進歩は浸透しているとは言い難い。
そこで、本学会にて、SSRD/SFDの専門家が最新の治療法を発表し、参加者の臨床に寄与したい。
2.臨床での心身医学的治療を活用する工夫
- 企画:
- 端詰勝敬(東邦大学心療内科)
企画のねらい
心身医学の3大治療法は、自律訓練法、交流分析、行動医学であります。各施設で心身症の患者にこの治療法を導入されていますが、実際の臨床現場では時間に追われており、治療のために十分な時間を確保するのは困難です。このシンポジウムでは、各治療法に精通している先生方に、効率的に治療法を活用する方法を提示または提案していただくことを狙いにしています。明日からの診療に役立つ討論になることを期待しています。
3.本邦における摂食障害治療のエビデンスの確立に向けて
- 企画:
- 髙倉 修(九州大学病院心療内科)
企画のねらい
本邦において、摂食障害に対する標準的治療法の確立は喫緊の課題である。
Enhanced Cognitive Behavior Therapy(CBT-E)はOxford大学で開発された摂食障害に対する治療法であり、欧米でのエビデンスが示されている。我々は現在、本治療の有効性の検証と治療法の確立を目指し、多施設ランダム化比較試験を計画中である。
そこで今回、本邦での本治療の実行可能性等について学会レベルで議論し、今後の本邦における摂食障害治療研究の発展に繋げたいと考え、このシンポジウムを企画した。
4.日常生活というブラックボックスを明らかにする
- 企画:
- 吉内一浩(東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学)
企画のねらい
心身医学では、心理社会的要因も評価する必要があり、診察時の情報だけでは十分ではなく、日常生活下の情報が重要な役割を持ちます。これまで、面接や質問票など、患者の記憶に頼る手法が中心でしたが、スマートフォンやウェアラブルセンサを用いて日常生活の状況を明らかにするecological momentary assessmentの最新の知見の紹介と、介入を含めた今後の方向性を探ることを目的とします。
5.心身医療から<身>の医療へ~body-mind-spiritを統合した第三段階医療を目指して~(第2報)
- 企画:
- 深尾篤嗣(茨木市保健医療センター)
企画のねらい
Dosseyは医療を歴史的に、第一段階の身体医療、第二段階の心身医療、そして霊性の介在を認める第三段階医療に分類している。「身(み)」は、「物理的(客観的)身体」「心理的(主観的)身体」「間主観的身体」「深層意識的(スピリチュアルな)身体」を含む成層的関係的存在である。昨年につづいて、「身」に焦点を当てた全人的医療が、従来の心身医療からbody-mind-spiritを統合した第三段階医療へのパラダイムシフトにつながる可能性についての議論を深めたい。
産業医講習会(生涯・実地)
1.PIPC(Psychiatry in Primary Care)セミナー入門コース
- 企画:
- 宮崎 仁(宮崎医院)
- 木村勝智(みよし市民病院 第二内科・検診科)
- 内藤 宏(藤田保健衛生大学医学部精神神経科学)
企画のねらい
PIPCは米国内科学会における教育セッションからはじまったもので、精神科や心療内科を専門としないプライマリ・ケア医が、自らの専門領域において適切な精神科的対応ができるようになるための知識やスキルを提供する学習プログラムである。入門コースでは、心療にこれから取り組もうとする初心者を対象にして、具体的な問診方法、患者の長い話をコントロールする方法、希死念慮の評価と自殺のブロック法、うつや不安の薬物治療の基本、精神科医への紹介の基準と方法などを身につけることを目標とする。
2.事例検討-事業場におけるメンタルヘルス困難事例への対応-
- 企画:
- 芦原 睦(中部労災病院心療内科部長・勤労者メンタルヘルスセンター長)
- 石川 浩二(三菱重工業株式会社 大江西健康管理部長)
3.事例検討-事例を通じて学ぶ、認知行動療法を基盤とした社内研修の実際-
- 企画:
- 奥山 真司(トヨタ自動車株式会社 統括精神科産業医)
- 古井 景(愛知淑徳大学心理学部 教授)
心身医学講習会
- 企画:
- 須藤 信行(九州大学心療内科)
企画のねらい
今回の心身医学講習会は、「臨床倫理的検討の基本」、「心身医学臨床のためのEvidence Based Medicine(EBM)入門」、「マインドフルネスの理論と実践」、「肥満の認知行動療法」について講習いたします。今後の先生方の臨床にお役立ていただけるような内容となっております。日本心身医学会専門医資格申請ならびに更新のための取得研修単位が取得可能な講習会です。奮ってご参加ください。
若手の会
システマティック・レビューを学ぼう -心身医学療法のエビデンスを発信する-
- 企画:
- 波夛 伴和(九州大学病院心療内科)
企画のねらい
心身医学療法の有効性を、他の診療科や医学生に発信していく必要性が叫ばれているが、治療者や施設によりばらつきがあるため、エビデンスを示すことが難しい。そこで、若手ワーキンググループでは、システマティック・レビュー(SR)という方法に着目した。本企画では、参加者にSRを紹介して関心を喚起するとともに、初期作業を体験してもらうことで、研究に参加する際の心理的ハードルを下げることを目的とする。
地球のステージ 主催:中地区開業医有志の会
1996年1月15日に始まった、ライブ音楽と大画面の映像、スライドと語りを組み合わせた、全く新しいタイプの非営利コンサートステージです。詳細はこちら をご参照ください。