ご挨拶

平成30年 10月5日(金)、6日(土)の2日間にわたり、第20回日本神経消化器病学会を開催させていただく事になりました。第20回という記念すべき大会を名古屋の地で開催させていただきますことを大変光栄に存じております。
昨年度より消化器心身医学研究会、IBS研究会、FD研究会が発展的に統合されましたが、前回の第19回日本神経消化器病学会はアジア神経消化器病学会(ANMA:Asian Neurogastroenterology and Motility Association)との合同開催であったため、日本神経消化器病学会の単独開催は今回が初めてのこととなります。また、本学会も第20回となり、いわば二十歳の節目を迎えることになります。これまで多くの先達により見出された様々な水脈が英知として集積され、その潮流が徐々に合わさって大きな川の流れとなり、さらに関連する学会や研究会も合流することで、神経消化器病学は大河のうねりとなってきたと言えるのではないでしょうか。
脈々と受け継がれてきた歴史の重みと将来への展望を考え、第20回のメインテーマを「覧古考新」とさせていただきました。この語は中国の古典「漢書(かんじょ)/除伝」にあり、「古い事柄を顧みて新しい問題を考察すること」を意味しています。先人の業績と足跡を振り返りつつ、未来を担う若人たちとともに活発な議論を交えることで、日本神経消化器病学会のさらなる発展、飛躍を図りたいと思っております。
名古屋は関東や関西からの交通の便も良く、さらにリニア新幹線開業に向けて急ピッチで開発が進められており、特に名古屋駅前においてはホテルや商業施設の開業ラッシュの状況です。今回の学会はアクセスの利便性が高い名古屋駅前の“ウインクあいち”にて開催いたします。また、周辺には多くの飲食店があり、学会後も存分にお楽しみいただけるものと考えております。
節目を迎える本学会が今後も持続的に成長し、さらなる飛躍ができますよう、多くの会員の皆様に盛り上げていただきたいと切に願っております。何卒よろしくお願いいたします。
第20回日本神経消化器病学会 会長
春日井邦夫
(愛知医科大学内科学講座消化管内科)