第27回日本外科病理学会学術集会

会長挨拶

第27回日本外科病理学会学術集会
会長  水野 修吾
三重大学大学院医学系研究科 肝胆膵・移植外科学

会長写真

この度、第27回日本外科病理学会の当番会長を仰せつかり、2023年10月13日(金曜日)、14日(土曜日)の2日間、津駅に隣接しておりますアスト津において学術集会を開催させて頂くことになりました。歴史ある本学会を開催させて頂くことを大変光栄に存じますとともに、このような機会を与えて頂きました佐田尚宏理事長はじめ、本学会の役員、評議員、会員の皆様方には厚く御礼申し上げます。

日本外科病理学会は「外科病理学に関する研究を推進し、わが国の医療水準の向上、専門領域を越えた会員相互並びに国内および国外の関連機関との連絡を図ること」を目的に1996年に第1回学術集会が開催されて以来、本年は27回目になります。本学会の学術集会では毎回、様々な領域の外科系医師、診断病理医、放射線科医などの医師が集まり、臨床現場における疾患概念、診断、治療、予後など領域横断的かつ体系的に議論できる貴重な場となっております。

今回は、テーマを「外科と病理の架け橋」とさせていただきました。
外科治療の多くは、術前病理診断に基づく外科手術、切除後の組織所見に基づく術後治療を基本としておりますが、プレシジョンメディシンが広まり、AI技術が医療分野にも取り入れられ始めました。これまで先人たちが築き上げてきた外科と病理の関係性をより一層強固にし、また、次世代を担う若手医師へ技術と知識を継承しなければなりません。すなわち、さまざまな分野の外科領域と病理領域とを繋ぐ架け橋、また世代間を繋ぐ架け橋が重要と考えています。このような観点から、領域横断的な演題でディスカッションが行われ、多くの若手の先生方にご参加して頂けるような学会にできればと思います。

三重県は古くから「日本人の心のふるさと」と親しまれてきた伊勢神宮をはじめ多くの観光名所があり、また松阪牛や伊勢海老など、食の宝庫とも言われております。是非、多くの方々に三重にお越しいただき、学会での活発な議論や意見交換の後には、観光地三重を堪能していただければと存じます。

新型コロナウイルス感染拡大が収束しておらず、困難な時代ではございますが、実り多い学会となるように教室員一同で精一杯尽力する所存でございます。多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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