第68回日本東洋医学会学術総会

会頭のご挨拶

第68回日本東洋医学会学術総会の開催にあたって

第68回日本東洋医学会学術総会
会頭 金子 幸夫
金子医院院長

この度、第68回日本東洋医学会学術総会を平成29年(2017年)6月2日(金)から4日(日)までの日程で、名古屋国際会議場にて開催させていただくことになりました。

東海支部での開催は、第24回、第53回、第61回の学術総会以来、4回目の開催となります。 金倉洋一準備委員長、山口英明副会頭、前田学企画委員長、佐藤寿一プログラム委員長、小野孝彦財務委員長を中心に東海支部役員のご協力を得て今日まで準備を進めてまいりました。

今回の学術総会のテーマは、「漢方医学の確立:協調と発展に向かって」とさせていただきました。
日本の漢方医学は、中国の伝統医学が5~6世紀に日本に伝来した後、17世紀に入って日本で独自に発展したとされています。 これが「日本漢方」と称される日本における伝統医学であり、今後も継承し発展させていかねばならない最も重要な漢方医学であります。

ただ、現在の漢方医学は、現代医学の中でも漢方エキス製剤の有効性が証明されているEBM漢方や、あるいは後世方、中医学等の古方とは異なった様々な治療法も包括しているのが現状であります。 日常の診療では、古方が有効な症例もあれば、後世方や中医学の処方もまた有効な症例を屡々経験します。 あるいはEBM漢方の知識が日常の治療で役立つ場合も多々あります。

このように、日本における漢方医学は、種々の流派との間で協調を図りながら新たな漢方医学を確立して発展させていくべきであると考え、今回のテーマとさせていただきました。

以上の学術総会のテーマに基づき、招待講演3題、教育講演7題、特別シンポジウム2題、一般シンポジウム17題を準備し、種々の漢方医学のそれぞれに対応できるように企画しました。
また、漢方入門講座を企画し、気、血、水を始めとする30分の講義を18題用意し、漢方の初心者の先生方に対して2日間に渡って漢方の基礎を学んでいただける場を設けました。

この他に伝統医学臨床セミナー、鍼灸の実技、市民公開講座、スポンサードセミナー、ランチョンセミナーなどを企画しております。先生方におかれましては、以上に述べました企画に参加するだけではなく、一般演題、ポスター等でのご発表もお待ちしております。

今回の東海支部主催の学術総会では、先生方が3日間いずれかの会場でしっかりと漢方医学を勉強していただき、実りある学術総会となるように数多くの企画を用意しました。
最後になりましたが、多数の先生方が本学術総会にご参加していただきますよう心からお願いを申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

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