ご挨拶

第39回日本呼吸器内視鏡学会学術集会開催のごあいさつ

会長坂 英雄

 第39回日本呼吸器内視鏡学会学術集会を2016年6月23日(木)、24日(金)に開催させていただくことになりました。大変光栄に存じます。

 学術集会のテーマを「軟性鏡50年,呼吸器インターベンションへ」と致しました。2016年は、池田茂人先生が、1966年8月にコペンハーゲンで開催された第9回国際胸部疾患会議で軟性気管支鏡の第1号機を紹介されてから50年目に当たります。半世紀を経て、今や気管支鏡といえば、まず軟性鏡を思い浮かべますし、呼吸器科医の当たり前の手技として定着しています。

 日本は、この分野において自他共に認める世界の牽引車でした。最近ではEBUS-TBNAは、肺がんを中心とする気管支鏡診断の領域を大きく変革しました。しかし、治療を中心とする気管支鏡手法による、呼吸器インターベンションが大きく進歩し、広く普及する中で、気管支喘息のBronchial Thermoplastyや、COPDに対するバルブやコイルによる治療、Cryotherapyなど、欧州や北米、中国などで日常診療として行われている技術の導入が立ち後れています。また、ガイドラインに採用されるようなエビデンスを創出する研究が少ないと言わざるをえません。本学会は、これから起こる呼吸器内視鏡の新たな展開を育み、大きく羽ばたかせる場としてあらねばならないと思います。

 本学術集会では、基礎医学、臨床医学、医療機器開発を網羅して、研究成果の公表、情報交換を推進し、明日の研究を喚起します。また、日常臨床のレベルアップを推進する教育や啓発活動も大切です。教育的なプログラムや社会に向けた情報発信を進めます。医師、看護師、薬剤師、医療技術者、学生の皆さんに開かれたプログラムを作成し、take home messagesを得られる場としたいと思います。

 名古屋でたくさんの役に立つ情報が聞けた、目にしたと言っていただけるような学術集会を皆様と協力して創って参りたいと存じます。多数のご参加を心からお待ち申し上げます。

第39回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
会長坂 英雄
(国立病院機構 名古屋医療センター 呼吸器・臨床腫瘍科)

メニュー

  • ホーム
  • 大会案内
  • ご挨拶
  • 演題募集
  • 事前参加登録
  • プログラム
  • 会場案内
  • 参加者の方へ
  • セミナー案内
  • 宿泊案内
  • COI(利益相反)について
  • リンク
ページの先頭へ戻る